市川市にある弘法寺と船橋市にある法華経寺へ行ってきた。
カメラはバルナックライカのDIIIとレンズは旧Elmar 5cm f3.5。フィルムはILFORDのFP4+。
古いカメラには中庸感度のISO100あたりがいいように感じるのだが・・・。高感度のISO400になるとシャッターが切れない時がある。f12.5と1/500になると足りないのだ。
目次
弘法寺(ぐほうじ)
737年に行基が「求法寺」として建立。その後、822年に弘法大師が訪れたのをきっかけに「弘法寺」となった。
涙石
この階段にはいつも濡れているという「涙石」がある。
階段中腹あたりにある。
東照宮建立のための石を船に乗せて江戸川を上っていたら、突然この弘法寺近くで船が動かなくなり、檀家でもあった鈴木修理長頼がこの弘法寺と縁があるものとして、勝手にここに埋めてしまったため、それを責められ自害した。その時の涙がこの石をいまだに濡らしているという。
結構身勝手な理由で濡れているんだなと。
色々と調べると作話らしいが、こういう話を作って色々と辻褄を合わせているのだなと。
弘法寺境内
階段を登り切ると立派な山門。
階段上からの眺め。大きなマンションが見える。本八幡も変わったなーと。
山門から右側にある、月見の広場。桜の木に囲まれている。
以前訪れた時は、まだ改装中だったと思う。綺麗になっていた。
明治に弘法寺が火事に遭ったが、この赤門だけは燃えなかったという。
いつもこの赤門は惹かれてついつい撮ってしまう。
境内には古墳もある。階段といい、結構高いところにあるので昔から何かの集落などがあったのかもしれない。
弘法寺周辺
弘法寺から手児奈霊堂へ。真間川を渡って回り込んだ。
かつて存在した橋で、日本百名橋にも選ばれているそうだ。今は赤い記念碑的な橋の形をしたものと、案内板などがある。
意外に見落としてしまう感じではある。
稲荷神社
手児奈霊堂の隣にある稲荷神社。
かなり蒸し蒸しとした暑さで、ほとんど人もいなかった。
手児奈霊堂
手児奈霊堂へ。
昔、手児奈さんという美人がいて、その人をめぐって争いが絶えず、思うあまり病になるものもいたと。
それらをみてきた手児奈さんは真間のそばにあった海辺から海へ身を沈めてしまったという。
後にこの話を聞いた行基が供養のために先ほどの"求"法寺を建立した。手児奈さんすごい美人だったようだな。ちょっと行基も惚れたか?
霊堂は霊を祀る場所。手児奈さんの霊か。すると仏様なのか?霊堂自体は個人を祀るところだったと思う。
宗吾霊堂もお寺で東勝寺だったはず。
法華経寺へ
法華経寺へ移動した。参道では2~3匹の猫たちが迎えてくれた。法華経寺といえば猫だな。
この子は全く逃げなかったな。餌くれるのか?くれないのか?という表情だけ。
修繕中のお堂
法華経寺は修繕中だった。逆にあまり見られない機会だったので良かったか。
荒行堂
ここ法華経寺では毎年11月から2月まで世界三大荒業の一つ「百日大荒行」が行われる。
他は千日回峰行とヨガ。
おわかりいただけただろうか。
奥の柱の右側。
猫。上の写真にも写ってるよ。この子は結構警戒心が強かった。
訪れたのは9月なので荒業は行われていなかった。
法華経寺の花
リコリス(Lycoris)、こちらは彼岸花のリコリス。
彼岸花の学名はLycoris radiata。
マメ科のスペインカンゾウを同じ名前の「リコリス(liquorice)」はサルミアッキなどののど飴の甘草。
リコリス・リコイルのリコリスはどっちかな?見ればわかる?
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ほおずき。地面に植えられていた。ほおずきって鉢物のイメージよね。
池はハスでいっぱいだった。
コデマリにも似ているけれど?とにかく蚊に刺されまくったなー。
セミとバルナック
お堂にセミの抜け殻がいっぱいくっついていた。
セミの抜け殻とバルナック。
祠の彫刻
かなり緻密に彫られていると思った。
と、ここまで回ってちょうど撮り終わった。じめじめ蒸し蒸し。蚊も多い。足は蚊に噛まれてボコボコ、マッカッカ。
あと、久しぶりのバルナックもやっぱりこれで十分なんだよなと改めて思わされる。火事になったらこれだけ持って逃げようかな。
バルナックとエルマー。このセットには抗えない何かがある。
1年ちょっと前に弘法寺に訪れていたのか。