ライカフレックスSL議長。
千葉市にある、「旧生浜(おいはま)町役場庁舎」を撮ってきた。
Leicaflex SLとSummicron-R 50mm f2、フィルムは久しぶりのISO400のILFORD HP5+。
室内はISO400とf2以下が欲しい。
目次
旧生浜(おいはま)町役場庁舎
まずは旧生浜町役場庁舎1階。
椅子などは開設された昭和7年当時のものと聞いた。
今でも役場として使えそうにも思えたが狭いか。
この板張りの床がいい。実際に平成まで稼働していた。
古い家で見つけてなかなか開けられないやつ。
この金庫の下に、石が敷かれていたのが印象的。それほど重くてしっかりしていたものだったのかなと。
この日は雨がぱらついていた。f2.8とかf4当たりになるググッとよく写るようになるか。
f2開放でも十分よく写るけれどね。
2階の議場
町役場の2階が町会議場などになっているところは多かったらしく、他の県の同じような建物の関係者の方も時折視察に来ているという。
見学したい旨その場で伝えれば上がっていける。
行政と立法だから町役場も議場も同じ場所でいいんだよなと。
裁判所も近くにあったりしたり?三権分立だ!
議長は立法の長。町長は行政の長。
開放でいいトーンが出たわね。これも光加減のおかげ。
こういうところを見学するの好きだな。どんなやりとりがあったんだろうとか。
この椅子も昭和7年当時のまま残っていたと言い、日差しで退色していってしまうのを防ぐのが大変だとか。
モダンというか、和洋折衷というか?
議会ってやっぱり明治から始まったとしても50年ぐらいしか経っていないから洋風の雰囲気が強いというか。明治維新からの劇的な変化。
床に座る文化から椅子に座る文化へ。
このまま、なんとか残してもらえるといいのだけれど・・・。
この机の板も見事だなーと。
ここから階段が降りていた。
下からも登れるが裏側を通って登る階段だったので裏手のような感じ。
昭和初期に青い建物とは結構目立っていたのかなとか。
天井のライトがおしゃれ。そして代々の町長が写真で残っていた。
1階奥の間
お茶碗などが置いてあった。
地面は石できちんと整地されていて、お金かかってる感じだった。
よく戦災を免れたものだと思う。
結構、狭い廊下ですれ違うのも気を使う感じ。ギリギリいっぱいに建てたのだろうか。建てるにしても予算がとか色々あったのかなとか。
f2とISO400あるとなんとか撮れるものだと実感。
ここを通って当時の議員たちは議場に上がっていったのだろうか。
雰囲気は雑司ヶ谷の旧宣教師館に似ている。
ここもおすすめ。
建物の外側
足元は苔生した、石畳。
少し雨がぱらついていたので、ささっと。
こちらもしっとりとしていた。
右の建物は薄い青。ここを保存されている方はそろそろ塗り直しをしないといけないかもしれないと仰っていた。
なんとも普通に写るレンズ。何も足さない、何も引かないって感じ。個性はあまり感じない。これって試される?
いい質感。素晴らしい写りだ。Summicronはいつも裏切らない。裏切るのはいつも撮り手だな。レンズはそのまま写す、間違った撮り方をするのは人間。
はい、上手に撮れました!
苔生している。ここまで人の手がしっかり入っているのもお金がかかっているなぁと思わされる。
手で作ったのかなと。
緑区椎名地区連絡所
職員の方から、ここと同じような建物でまだ現役で区の連絡所をしている「千葉市緑区椎名地区連絡所」を教えていただき、少し雨がぱらつく中行ってみた。
「旧椎名村役場」をそのまま転用したとのこと。千葉市も広いよ。
本当に車が止まっていて、建物はとても古いのに普通に区民が訪れていて区職員の方は普通に働いていた。遠目に少し撮らせていただいた。
連絡所の隣は「熊野神社」があった。鳥居越しに。
神社のそばに役所があるのも趣があるか?
こういう写りのレンズって50mmに多い気がする。どれも同じって?そうかな?同じにしか思えないよね。
でも欲しいのよね。なんだろね?外観の違いしかないんじゃないの?違いのわかる人なの?
いいですね。こういう写り。普通。Summicron、Elmarを持っていれば不満ないでしょ。
50mmと35mm。ね?う、35mmはどちらも持っていないけれど。
木越しに参道を撮ってみた。手前ボケを意識して。
良いですね。良いですね。f2.8ぐらい。
この日はここで雨が強くなってきたので終了。1本撮り切れなかった。
今回のところはもう一度訪れてみたいところ。とても良かった。
おまけ
撮り切れなかった分を少し撮ろうと持ち出したら、1枚しか撮れなかった。もっと残っていると思ったのに。カウンターを読み間違えたか。
現像したらちゃんと37枚撮れていたし。
少しフレアっぽくなってるか?でも、十分よね。
Leicaflex SLとSummicron-R 50mm f2
50mm f2の万能感はすごい。50mm f2.8、f3.5だと物足りない時もあるけれど、f2だとほとんど足りる。
よほど光量が少ないところで撮るのならf1.4だけれど、そこまで来ると大きさ、重さとの戦いも始まる。
そこでf2なら少しの暗がりなら平気。f2が大口径というのも頷ける。f1.4で1/8切っても手振れてるよ!
重さと写りのバランスがとてもいい。カメラにも合う。NIKON Fも同じ。50mm f1.4より、50mm f2の方が似合うと思ってる。
何か理由がある時にはf1.4を持ち出す。室内とかかな。
50mm f1.4は標準レンズとして君臨し続けるのだろうけれど、50mm f2の万能感というか、持ち出しやすさも見直されていいかなと。
ボケが必要とかならf1.2とかf1.4もあるのだろうけれど、f2でも十分ボケる。
久しぶりにILFORD HP5+を使ったけれど、やっぱりこれは普段使いにも良い。扱いやすい。きちんと実効感度が400ぐらいありそうだし。
TRI-Xを常用していた人はここ最近の高騰ぶりからすると、HP5+も選択肢に入ると思う。
現像はT-MAX液1:4に20度、6:30。最近T-MAX液が手に入りづらいのが難点か。
案外、フィルムより先に現像液がなくなってしまいそうだな。
そろそろiPhone買い替えたいと思っていたら値上げ・・・。あー。