国立科学博物館をモノクロフィルムで撮った

上野の国立科学博物館に行ってきた。

いつか行こうと思っていて、その日は天気予報が雨だったので室内撮影もできるということで行ってきた。

www.kahaku.go.jp

カメラはメモ代わりに使っているPEN Sにカラーネガと50mm一本勝負でM3にSummilux 50mm f1.4でモノクロ。

まぁ、博物館で暗くてもf1.4でISO400あればなんとかなるでしょと。

子供の頃とかよく来ていたような感覚があるだけで、どんな施設だったっけなという記憶しかない。

最近、いつだったか改装していなかったかな。それで行きそびれていたんじゃないかと。

年間パスポートを買った

で、早速チケット売り場に行った。通常の常設展示のみなら620円。今回は「リピーターズパス」を購入。つまり年間パスポート。1030円。

www.kahaku.go.jp

これ、国立科学博物館の付属施設の筑波実験植物園(茨城県つくば市)と附属自然教育園(東京都港区白金台)も無料で入れる。

どちらも310円ずつなので博物館と筑波と白金に行ったら元取れる。どれも行きたいところなので迷うことなかった。

他の特典、ショップで割引とかある。

更新;2018年に改定されました:三箇所で1500円、植物園二つで900円

http://www.kahaku.go.jp/userguide/repeater/imgs/kahaku_reprice.pdf

とにかく広い

入ってすぐにわかったのは「これは1日で見られないかも」って。

地球館、日本館それぞれ、地下3階から地上3階まである。

内容も超がつくほど充実。とりあえず、地球を知ることからでしょと、地球館の地下3階に。

パチパチPEN Sで撮る。f2.8開放で1/30ぐらいだった。

なのでM3で距離を測ってから大体合わせて撮ってた。

が!

絞りがf22

地球館地下2階に上がって、半分ぐらい見て、人類の進化コーナーに移って、へぇ、これが"ルーシー"かとか言いながら、パチパチ撮っていたら・・・撮っていたら・・・。

あ、絞り・・・。f22・・・。

え?f22?絞り操作忘れた。

カウンター見ると20枚以上撮っている・・・。ぐぇぇ。

f22で1/8とか撮ってた。

M3でピント合わせて、距離計代わりにしてせっせっせ撮ってたのに。

すべてパー!はー。

地下3階はこれね・・・。

国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo

たまらず、地下2階をもう一度回りましたよ。せっせっせっせ、撮り直し。

しかし、後日、残りのフィルムを撮って現像したら、なんとシャッターが閉じないという故障のため、すべて感光してしまいハーフサイズのネガ72コマがすべて真っ黒なネガになってしまった。修理へ・・・。

地球館地下二階

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M3 Summilux 50mm f1.4(RPX400)

さて、地下二階。「地球環境の変動と生物の進化 -誕生と絶滅の不思議-」と言うことだが、つまり化石だらけ。かっこいいのなんのって。

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リーゼント?いやモヒカン?

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骨好き。牙が無性にかっこいい。

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マンモスを撮っていて、ふと思った。

これ、本物?じっと見る。本物かなぁ・・・と。本物であってほしい。

お金払っているんだし。イギリスの国立博物館なんてすべて本物で無料だぞ!と。

たまらず、歩いていた警備員のお兄さんに尋ねた。

「あのう、この展示物は本物なのですか?」と。

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警備員の男性はメガネをかけていて中肉中背。30代だろうか。

めがねを右手ですっと持ち上げ、水性哺乳類の進化のコーナーで復元された骨を指差しながら、

「いえ、こちらの展示物は今の学説に基づいて復元されたレプリカになります。」と答えてくれた。

その時、警備員の目がキラッと光ったのを私は見逃さなかった。

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私、「あ、そうなんですか。あっちの化石は?」

「あちらは基本的に実物です。」

「そうなんですね・・・」

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本物。

「ええ、これらのものは今の学説による復元ですので、例えば、私が子供の頃のティラノザウルスは背を伸ばして歩いていたと言われていましたが、今の学説はもっと低い姿勢とわかってきたので展示の仕方も変わっております。」

キリッ!敬礼!(したかどうか)

おお、この警備員さんやるなー!こう言うところに勤めたかったんだろうなー!

かっこいい!惚れた。このレンズあげるって言いそうになった。

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納得の展示。

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ヘラジカの一種だろうか。

かっこいい。ほんとにこんなでかい生き物が生きていたのだろうか。勉強というより被写体として見てしまった。

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エヴァンゲリオン?と思ってしまった。

ガラスの写り込みはPLフィルターとか使えばいいんだろうか。

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この顎と歯の形状はこの個体が生きていくために必要なものなのだろうな。

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ゴリラ。オス。

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ターミネーター。違った、原人。

この角度がかっこいい。おそらく頚椎に惹かれるんだと思う。

ギザギザ。首捻ったら終わりだからね。人間は。整体とかの首ポキはこわすぎる。

地球館地下一階

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「地球環境の変動と生物の進化 -恐竜の謎を探る-」というコンセプト。

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ティラノザウルス。姿勢は低かった。やっぱり人気あったな。

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トリケラトプスかな。ちょっとサイみたい。

人との大きさの差がこんなにある。こんなの歩いていたら逃げきれない。

そうそう、恐竜を見ていたら、映画「ジュラシックパーク」を思い出した。

あの時は角川春樹監督で安達祐実主演の「REX恐竜物語」(キャッチコピーは"それは、地球からの贈りもの。レックス。ともだちは、レックス。")を上映していて、なんか恐竜ブームみたいな感じで。

どちらかというと「可愛らしい恐竜たち」みたいな感じでジュラシックパークを見たら、阿鼻叫喚の地獄絵図。

ばくばく、もりもり人が喰われて。

子供達も楽しいノリで見に行ったら、あの演出だからトラウマだよね。

じゃあ、角川春樹のREXでも見て、和もうかなと思ったら、角川さん「コカイン密輸」しちゃって逮捕。そのまま打ち切りという。

なんか恐竜見るとコカイン密輸って刷り込まれたね。

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こういう小さいのが危ないんだよ。

キェーって鳴いて、シュッシュッって襲って来るから。

そういうの「ジュラシックパーク」に刷り込まれた。

で、地球館地下3階から1階を見たところで閉館の音楽が・・・。ま、年間パスを買ったからどんどん行ってみようか。

ギリギリお土産コーナーをのぞいて、危うく水晶のカケラを買いそうになった。

アンモナイトとかも1000円ちょっとで売ってたり、危ない感じ。

買ってどうするの?と振り返ると怖くて買えない。

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で、買ったのはガチャガチャ。300円。何が出るかな、何が出るかな。

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・・・ちっさ・・・

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巻貝化石・・・フリカエルナ・・・意味はある。

母なる地球の雄大なる時の流れを感じるのだ。そこに意味がある。

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次はスピノサウルスの歯を狙う。こっちの方がロマンあるから。

ちなみに一階もPEN Sでいっぱい撮ったんだけれどね・・・。全部消えたから・・・。

f2.8開放で1/8切りまくったんだがなー。ちなみにライカのM3とズミルックス 50mm f1.4、ISO400のフィルムで1/8~1/30ぐらい。

増感しようか悩んだけれど、以前増感現像(ISO400のプレストを1600にSPDで現像)して、ざらつきが増えて、トーンがなくなってあんまり良いイメージがないので素直に諦めた。

やっぱりカメラは一台がいい

今回改めて、二台のカメラを持って行ったことについて考えて見た。

いつも二台持っていく理由は写真を撮るという目的は変わらないんだけれど、お陰で露出がピントがおろそかになったりした。

良いなと思ったものをどんなふうに撮ろうかと考えたり、見て見て、こんなふうに撮ったよって、見てもらいたい方が大きくて。

思い切って、これからは一台で集中して撮って行こうと思う。

今はフィルムで撮りたいのでフィルムカメラ一台、レンズ基本一本になる。

これが私の基本なのかなと思う。

 ちょっと粒子が粗い感じ。嫌いじゃないけれど。

aremo-koremo.hatenablog.com