バルナックライカの買い方

2018年9月19日 更新

8月の終戦記念日に君は何を想う。物欲との戦いは終わったのか。

デジタルカメラを手に入れた。写真が好きになった。カメラが好きになった。フィルムカメラも使ってみたくなった。手頃なフィルム一眼レフを買ってみた。フィルムも好きになった。

これで十分なのであろうか。否、まだである。ライカという砦がまだある。君には見えるかあの頂が。

バルナックライカは35mmフィルムカメラの始祖と言ってもいいだろう。もちろん他のカメラ、レチナなどもあるだろうが、ここはオスカー・バルナックの偉業を称え、ライカを始祖としたい。オスカー!おお!オスカーよ!

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Retina I TYPE118

 暴暴茶?

バルナックライカという選択

ライカといえば、M型ライカに馴染みがあるだろうが、ライカというカメラが生まれたのはバルナックライカからだ。

M型はすでにデジタルでM8に始まり現在はM10-Pかな?すごい高いカメラになった。

私もM8、M9-P、MMと使ったがまだフィルムで撮りたい、修理代を考えたら維持できないと判断し、全て手放してしまった。

カメラとしてはよかった。すごく。でもちょっと高すぎる。フィルムライカはとりあえず「まだ買える値段」じゃないか?

100万。

90万。

M型フィルムライカの相場はピンキリかもしれないが、おおよそ8万〜25万ぐらいか。特殊なブラックペイントなどは30万〜と言ったところか。

私が今使っている、M3は2009年に老舗中古カメラ屋で8.7万円だった。フルOH済みで今も問題ない。プリズム交換もされているとかで「完全に赤字」とOHを行った修理職人の方が言っていた。

それぐらいで「中身のいい」M型も買えるとは思うが、綺麗なのを探すと高い。

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M3と沈胴ズミクロン 5cm f2

これがバルナックライカになると3万~とぐっと安くなる。特殊なIIIaモンテザールとか買わなければ20万に行くことはない。10万でも高いなと思う。

初めてのライカにバルナックはどうだろう。M型の方がもちろん使いやすいが、初めてがバルナックなら使いづらいと感じることなく使い始めるから問題ない。

M型から入った私は初めてバルナックを見て店員さんに「これまだ使えるカメラなんですか?」と言ったぐらいだ。

バルナックライカこそ、ライカだと思うときもしばしばある。

小型で持ちやすく、手になじむ。沈胴するレンズを組み合わせればなお小型になる。シンプルで壊れにくい。

M3とズミクロン5cm f2とIIIaとエルマー5cm f3.5のどちらかを「ただでくれる」と言われたら、一晩以上悩んでIIIaとエルマーの組み合わせを選びそうだ。

オススメのバルナックライカ

では、具体的にどんなバルナックがいいか。オススメか。私見のみで書いてみる。

あ、今更だけれど、オスカー・バルナックが開発したカメラだからバルナックライカね。バルナックは体が弱くてそれまでの大きなカメラを持ち歩くのが大変だと感じて、小さくてよく写るカメラをと思い、開発したのがバルナックライカ。

社長のエルンスト・ライツのカメラでライカね。

大きさの違い

A型に始まり、IIIgまでをバルナックライカと言うが、その中でも決定的な違いが「ボディサイズの違い」だ。

フルダイカストボディになったIIIcから幅が2.8mm、高さが2mm大きくなった。IIIaとIIIcやIIIfを持ち比べてみればすぐにわかる。

結構人間の指と手は敏感だ。私はIIIaまでのサイズのほうが自分の手にしっくりきた。こればかりは実際に持って判断してほしい。

完全体のIIIa

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IIIaとSummar 5cm f2

まずはIIIaを推したい。ここでバルナックライカの進化は止まったと考えてもいい。何よりも数が多いのでよりどりみどりだ。IIIfと並んで一番安いライカかもしれない。店頭では3万を切るものも見た。

ボディはご存知、板金。職人が叩いてた。一度でいいからその時の作業を見てみたい。今作れる人いるのかな。コストと時間をかければできるのかも?

レンズは同時代のズマール5cm f2なんてつけたらしびれる。ズマールはボケレンズ扱いされているけれど、きちんと遮光して逆光で撮らなければよく写る。ズミクロンのおじいちゃんだからね。6つ切りに伸ばした時に「ああ、こんなに解像しているの?」と驚いた。

ちなみに1/1000のシャッターだが1/750ぐらい出ていればいいぐらい。1/250じゃなくて1/200だしね。おおらかに行こう。ネガがメインなら少しぐらいオーバーでもいいじゃんね。

むろんポジで撮っても全く問題はない。大は小を兼ねるって。

あ、でもね、私は微乳・貧乳が好き。だから足りないくらいでいいの。

これ以上のバルナックはないと断言できるIIIf

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IIIfとエルマー 5cm f3.5

おそらく、一番最初に買うバルナックでこれを選ぶ人は多いと思う。私の初めてのバルナックはこれだった。完成されていてオススメしやすい。フルダイカストボディで剛性感もある。1/1000のシャッター、フラッシュにも対応、セルフタイマーも付いているのがある。

そのたたずまいは"いかにもライカ"という雰囲気がある。使っていたときも「シャッター音も静かでいいカメラだな」と思った。巻き上げもとても滑らか。壊れるとか全然思い浮かばなかった。

レッドダイヤルとかブラックダイヤルとか言われているが、気になるなら気にして調べて。私が使っていたのはどっちか今でもわからない。でも、きちんと撮れた。

レンズはエルマー5cm f3.5でもズミター5cm f2でも好きなものをどうぞ。

相場は3万円〜5万ぐらいあれば買えると思う。セルフタイマーは好き好きだけれど少し高くなる。そもそも必要?後付けのセルフタイマー買ってもいいんじゃない?

欲しいなら買え、バルナックライカの完成形DIII

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DIIIとElmar 5cm f3.5

いわゆる、ブラックペイントのDIIIがすぐ思い浮かぶかもしれないが、クロームもある。

でも、黒のほうがかっこいいと思うのなら、最初からDIIIかDIIにすべし。遠回りしない。

DIIから搭載されたレンジファインダーだけれど、これに1.5倍かけてピント合わせをしやすくしているのと、何よりもスローシャッターがある。1/8とか切れる。ないよりはあったほうがいい。

シャッター最速は1/500。ISO400でド・ピーカンだとf16以上に絞れるレンズ必要になる。ま、そんな時は素直にISO100を入れるか、もしくは撮らないかでいいんじゃない?

iPhoneで撮っておけばよし。私はド・ピーカンが嫌い。暗がりが好き。

エルマーってf18とかf22ぐらいまで絞れるんだけれど、エルマーならド・ピーカンでも強い光も簡単に去なす感じがあって、これもありかなとか。

絞りすぎの回析現象だっけ?あれ、言われてもわかんないから気にしてない。

キヤノン:デジタルレンズオプティマイザ|画質変化の要因|回折現象

レンズはニッケルエルマー 5cm f3.5で決まり。エルマーはいつも裏切らないよ。唯一信じられるレンズ。

あとは「趣味レンズ」でズマールとかヘクトールとかのニッケルレンズを買えばいいかな。まぁ、暗がりが多いとかそういう人はf2のズマールもいいかな。

あ、そうそうズマールは最小絞りがf12.5ぐらいだったかなと思うんだけれど、これはやっぱりそんなに絞って撮るなよってことだよね。うん。

レンズと合わせて15万ぐらいかな。

探すとないIIIb

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Leica IIIb | Leica IIIb - 1939 German rangefinder produced b… | Flickr

オスカー・バルナックが携わった最後のカメラがIIIb。それだけでも価値がある。よく言われている「板金ライカ」の最後。厳密には軍幹部(ファインダー部分)がダイカストで他が板金。

1938年に作られたということは戦中ということだ。1939年にドイツはポーランドに侵攻したので戦時中のカメラとして使われ、失われた数も多いとか。曰く付き。

戦時中で職人の数も減って生産台数は3万台ぐらい。IIIaが9万2千台と聞けばどれだけ少ないか。 数が少ないというだけでロマンを感じる。愛があれば見つけられる。愛はどれだけ一生懸命になれるかと同義だ。

シャッター音がIIIaともIIIfとかとも違って、独特で野性味あふれる。あくまで主観だが、DIIIはコトン!IIIaがシュタン!IIIfはトタン!IIIbはバチン!って。一度そのシャッター音を味わって欲しい。おおよそ、5~6万ぐらい。

レンズはエルマーもよし、ズミター 5cm f2もよし。ズミターは一時期人気のない不遇なレンズだったが、最近はその安さからまた人気になったとか。たしかに3万円ぐらいのレンズだったが今や4万をなかなか下らない。f:id:aremo-koremo:20160821165204j:plain

Summitar 5cm f2。コーティング付き。

このレンズキャップはなくすなよ。専用キャップなので無くすとないぞ。

フィルター径が特殊で避ける人はいないかと思うが、36.5mmなのでフードもフィルターも専用になる。

ところがエヌエヌシーから36.5-39ステップアップ変換アダプターがあるので、これをつければ39mmフィルターを付けられる。日本メーカーの尽力たるや。

が・・・生産終了した模様?

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ズミターの絞りの形状は円形絞りと角絞りがある。円形絞りと角絞り、コーティングあり、なしがあるので、4種類もある。悩めばいい。ずっと悩めばいい。

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DIII Summitar 5cm f2(HP5)

ズミターいいレンズ。ズミクロンのオタマジャクシ。普通のレンズが欲しいならエルマーかズミクロンにしておくといい。

どっちにするか悩んでいる?結局、どっちも買うんだから、どっちが先かの違いだけだ。いい悩みだな!

オートフォーカスカメラDII

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Leica II | Leica II Black | Geoff Harrisson | Flickr

初めてレンジファインダーを搭載したライカとしてDIIが出た。当時はオートフォーカスと言われていたとか。なるほど、それまでは距離計が搭載されていなかったので目測か、外付けレンジファインダーでピントを合わせていたからだ。

ストラップ用のアイレットはない。ずっと手で持っているか、ケースに入れるか、三脚穴に入れるハンドストラップにするしかない。

スローシャッターはない。スローなんて普通の撮影なら滅多に使わないよね?1/8?絶対に手振れているって。L版しかプリントしないならいいいけれど、6つにでも伸ばしたらすぐにバレるって。

アクセサリーでスローシャッターがある。それつけたほうがかっこいい。実際、私もDIIが欲しい。買ったらスローシャッターをつけて「遊びたい」と思っている。そんなものでしょ?カメラって。おお!すげぇっ、おもしれぇ!て。

DII、これぞ、ザ・スタンダードライカ。黒、クロームどちらもあるよ。相場は程度によるけれど6~10万かな。

レンズはスローシャッターがないのでいわゆる「全回転」レンズがつけれられる。エルマーとヘクトールにあるんだけれど、無限でレバーが止まる位置の問題だけ。

DII買って、DIIIとかIIIaとかも買う人は全回転は注意。スローシャッターダイヤルに当たって無限にできないから。

普通のエルマーを持っているのに、あえて、DIIには全回転エルマーをつけるとかね。かっこいい。無駄が楽しい。

そういえば、エルマーを150本持っている人がいると読んだことがあるが、人類の敵だと思ったね。

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Elmar 5cm f3.5。基本のレンズ。私は一本しか持っていないよ。憎まないように。

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DIII Elmar 5cm f3.5(TMY)

あえて5台に絞った。キリがないから。

IIIcだっていいと思うし、スローのないIIf、IIcとかもありだと思う。

IfとかIcのようにファインダーもない、目測で広角専用みたいなのもいい。Ifに28mmファインダー、ズマロン2.8cm f5.6、ビットをつけたらかっこいい。

最初からA型を買って「アガリ」を迎えるもよし。

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A型。シンプルイズベスト。

50mm以外のレンズを使う

バルナックは50mm専用みたいなカメラだが、当時ライカは頑張った。90mmだって、135mmだって、35mmだって出した。28mmだって。

50mm以外のレンズは外付けファインダーで対応する。外付けファインダーさえ用意できれば21mm~135mmまでの完全システムカメラとなる。

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Elmar 9cm f4と折りたたみ式の外付けファインダー。

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ピントを合わせてから、ここでフーレミング。狭い。

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DIII Elmar 9cm f4(PX)

接写だってできる

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ヌーキー。NOOKY-HESUM。未だにスペルが覚えられない。

接写が不得意なレンジファインダーカメラ、ライカ接写ができるようにヌーキーというアクセサリーを作った。

エルマー用のNOOKYとズマール、ズミター、ヘクトール用のNOOKY-HESUMがある。NOOKY、NOOKY-HESUMともに二種類あるので注意。前期型はDII~IIIaまで対応。後期はIIIb以降。

P143参照のこと。

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前期後期の見分け方はこのレンズ刻印がSummarとHektor 5cmの刻印が前期。これにSummitarが増えて3種類になるのが後期。IIIbとそれ以前ではファインダーの高さが違うため。

間違えるとパララクス補正おかしくなりが撮りづらい。私も間違えた。撮りづらいなーと思って調べたらわかった。

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まず、ヘクトール5cmを買う。

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沈胴させる。

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爪をNOOKYにはめ込む。

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ボディにねじ込む。

撮る。

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DIII Hektor 5cm f2.5 NOOKY-HESUM(TMY)

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DIII Summar 5cm f2 NOOKY-HESUM (RVP)

ポジのベルビアを使った。

プロビアもいいよね。 

どこまで許せるか

結局は中古カメラだ。汚れや傷もある。当然だ1930年代~50年代のカメラだ。どこまで許せるか決めて買ったほうがいい。

むしろ新品同様なんて怖くて買えない。どんな使われ方してきたのか。ずっと防湿庫に入っていたの?怖いよね?使われてきて、外観はそこそこの中身がしっかりしたものがいい。

ただ、「実用には問題ありません」という言葉は自分にとってどのあたりが「実用」なのかを見極めることができたら、信用していいと思う。本当に幅のある表現だから鵜呑みにしない。

OH済みが好ましいが保証が付いているものがいい。6ヶ月ぐらい。銀座とかだとそれぐらいが相場かと。少なくても3ヶ月。(フィルムカメラの現状を考えると1ヶ月とかもあると思う。)

それ以上使っておかしくなったらOHに出せばいい。2~3万で5年は保証されたようなものだ。たぶんそれ以上使えると思う。使ってもいないのにいきなりOHはもったいない。

少しきれいなIIIfが5万と少し汚いがOH済みで6万なら悩むがOH済みかなぁ。これが7万なら5万の方を買うかも。

結局、そのお店のOHの技術もあるから信用できるかどうかによる。お店のOH済みはどこまでなのか。腕はいいのか。外注なのか。

でも、一目惚れしたなら自分を信じろ。少しきれいな5万の方を買って使ってから考えたほうが満足度は高い。

それでもファインダーの状態とか、巻き上げの感じとかのトータルで考えるべきだとは思うけれど。

お店との相性

あとはお店と相性がいいか。これ重要。あとあともめたりしたくないよね。消耗したくない。

安くなったとはいえ、高い買い物。1000円のジャンクカメラじゃない。やりとりして「?」マークが出るなら、いいカメラだなと思ってもやめておいたほうがいい。あとあと苦労する。初期不良で返品とかでもめたくない。

保証無しで現状渡しは初めてのカメラでは怖いでしょう?保証付を買うなら付き合いが生じるということだから。結局商売は化かし合いだと思っているから、最後は信用できるかどうかだと思う。

私は2000円でPEN Sを買って、一本撮ったら動かなくなって、9000円でOHした。トータル11000円。今PEN Sを保証付で買うとこの値段で買えるかどうか。そういう考え方もあるが、いきなり5万のカメラでそれはできないなぁ。OH代も全然違うし。

バルナックライカのフィルム装填について

私が初めてバルナックライカを買った所では「きちんとハサミで切って」と教わったので、以来、それ以外の装填方法はしたことがない。逆に切らないで大丈夫?とさえ思う。

そんなに大変な作業じゃないよね?10cmぐらい切って入れれば絶対とは言わないが、壊れる確率はほぼない。むしろ入れやすい。

予備のフィルムも2~3本切っておいて持ち歩けばいい。別にその日に使わなくてもいい。今度にとっておいてもいいわけで。万が一に備えて、アーミーナイフの小さいハサミで切るのもいいんじゃないかと。

安っ。1000円ちょっと。こんなに小さくても飛行機乗る時はちゃんと預けてね。職質受けて「なんだこれは?」と言われたら、「バルナックライカのフィルムを切るために持ち歩いています」と言おう。捕まるかもしれないけれど。

私、職質は両手で足りないほど受けているが、一度もこれで捕まったことはない。私、別に怪しくないよ。ある時は「指名手配犯に似ていたから」って言われたけれど。

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ボディに合わせて少し引っ張り出す。

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ハサミで切る。綺麗に丸く切ること。ガサガサになったら幕を傷つける恐れがあるのでやり直し。

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スプールに差し込む。

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挿入する。やさしくね、痛くしないで。

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この時、ボディの爪にきちんと引っかかっているか確認。

これだけ。

フィルム装填でミスって、万が一その小さな破片がボディ内部に紛れ込んだらOHしないと直らない。

フィルムは今500円以上するがOH代は2~3万だ。それを考えたら、危ないなと思ったら途中で巻き上げて抜いてしまったほうがいい。

この手のパターンってどんなカメラでもあって、目の前のフィルム代をケチって、カメラを壊してしまうのって後で後悔するよくあるパターンだと思う。

そろそろ限界のライカもあると思う

"孫の代まで使える"と言われているライカもすでに孫の代に来ている。例えば1936年製。30歳の時にバルナックDIIIを買ったとして、子供が生まれ、その子供が30歳になって譲りうけるのが1966年。子供がこの年に子を生んだら30歳になったら1996年。ここで孫の代。つまり孫の代までというセリフからもうすでに20年経っている。

これからはライカでさえも未知の世界。ひ孫まで使えるか。

それでも私の1934年製のDIIIが普通に動いている。82歳。奇跡だと思う。ラッキーとさえ思う。M型に比べて造りがシンプルなためもあると思う。そういう意味でもバルナックをオススメしたい。まだ直せる。

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83年目にしてついに部品が壊れた話。それでも直った。

今いる職人さんたちが高齢で亡くなっていなくなったら、仕方ない。ライカ本社に送ろうか。必殺ドイツ送り。

そろそろ、壊れて、本当に直せないものも出てくるかもしれない。M3のファインダーなどはそう言われている。もちろんお金を積めば直してくれるかもしれないが、そこまで出すかどうかを迫られている時代になっていると思う。

数年前、修理職人の方が言っていたが、自分が食っていけるのもライカのおかげと言っていた。それだけよくできたカメラなのだと思う。直せないことはない。いくらお金をかけるかだと思う。

さぁ。ライカという大海原へ一緒に航海しないか。その船は泥で作られているかもしれないが、私が船長になろう。羅針盤も必要はない。風に任せよう。

さぁ、私の船に乗るものはいないかー!

 

 

 

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