内房の海へ行き、「ビーチコーミング」をしてきた。と、それはブログ用で普段の言い方は貝拾い。浜歩き。
目次
新舞子海水浴場
今日はNikon Fと5.8cm f1.4とα7Sにヘクトール2.8cm f6.3。開放、f6.3暗いですか?そうですね、暗いですね。
少し早めに着いたのでいつも河口をはさんで行ったことがない方に行ってみた。新舞子海水浴場。少し迷ったがなんとかたどり着いた。
ヒトデがあった。ヒトデの石灰化みたいな状態。なんだかかわいらしい。ボロボロの網も拾った。
オブジェ。他にも貝拾い、いや、ビーチコーミングに来ている人も。
釣り人も。しかし、先週のズマロン2.8cmと比べて、周辺光量落ちが目立つ。
これでもf12.5まで絞っているんだがなぁ。デジタルとの相性もあるんだろう。このヘクトール2.8cmは1940年製のノンコーティング。少し曇りもあるかな。
色味もWBを5500にしたぐらいで何もいじっていない。好きよ、こんなくすんだ色味。ただやはりモノクロのほうが相性いいかも。
LRでトライ-Xのプリセットをポチっと。
ランチはカメラ女子とともに?
ここに来るといつも寄る。と、言うかここしかないが。
cafe Groveへ。
海岸沿いの森を切り開いてお店を作ったと言う。休日ということもあってすごい混んでた。駐車場も満車だった。
席についてふとテラスの方へ目を向けると、女子3人組が外のテラス席で食べていた。なんと「カメラ女子」の集まりだった。
いつも鄙びた所ばかりに来ているから、久しぶりに見た。
ローライフレックス2台とデジイチ。おお。服も鞄もストラップもおしゃれ。
すごいよなぁ、カメラ代にも服代にもきちんとしていて。こういうバランス力は素晴らしいと思う。
じっとカメラばかり見てしまった。失礼なことした。ちゃんとお顔を見て美人ですねと言うべきだったと今、後悔の念に苛まされている。
3人は楽しそうにお話をしながら、フィルムを装填してお店を後にして行った。
香ばしい鶏肉の入った、特製カレーを食べ、美味しいコーヒーを飲んで、地元、富津で採れたイチゴを使った、いちごマフィンをおみやげにした。
まさに森の中にあるカフェ。
プライベートビーチのような場所
早速、カフェの裏手にある海辺へ。先ほどのカメラ女子たちは・・・いなかった。残念、残念、残念。
この海岸は3度目。こんな大きな流木見たことなかった。ちょっと日本離れしている感じがとても好きだ。
今日のカメラたちを流木にぶら下げて。Nikon Fとnikkor-S auto 5.8cm f1.4とSignet35。
海に他には・・・誰もいない。だーれもいない海♪って歌があったように思うが、誰だ?ドピーカンになってしまったのでNikonは諦めた。
4~5枚だけ。そこで伝家の宝刀を抜くことにした。
写ルンですと言いたいところだが、今日はスナップキッズ800だ。
39枚撮りは生産終了したのね・・・。2年前に2個セット、1000円で買ったきり、ずうっと放置されていたので持ってきた。
ド・ピーカンなのでISO800、f10、1/100という高感度カメラではド・オーバー。
ISO400でセンパチでf8、1/1000だから、ISO800では、f11、1/1000か・・・。1/100だから約3段オーバー。ハイキー。結局撮りきれなかったな。
やっぱり、使い捨てカメラの利点は写真を撮ることに集中できることにつきる。絞りだの、シャッタースピードだの考えなくていい。
昼間、撮りたいものをしっかり構図を考えてタイミングを見計らってシャッターボタンを押す。すごいモノを考えたものだ。
発売当時、これのおかげで「カメラ」が駆逐されたと聞いたがよくわかる。これで必要十分なのだ。
干潮だったのでいつもより奥まで歩いて行けたが、途中、猫の死体に遭遇した。
自然だね。ああ、自然だねと言い聞かせて、死体を見たが、内臓が肛門から抜けてぽっかり穴が開いていて虫が湧いていた。なんでこんなところで・・・。
海岸を下を見ながら、写真を撮りながら歩いて行くと気づいたら2時間も経ってた。振り返る。ああ、あんなに遠い。足がガクガクする。
今回はいつもより拾った貝は少なめ。少し海が荒れたせいだろうか、貝殻が少なかった。
行きはなかったのに、帰りには出来上がっていた。
江川海岸と久津間海岸
次の目的地へ。海原電線を見に行った。最近、江川海岸は日本のウユニ塩湖なんて呼ばれているの?
3年前に久津間海岸には行ったので、今回は金田海岸か江川海岸と思って、検索したら、2014年に金田海岸の電柱は撤去されてしまったので江川海岸にした。
休日だし、いやー、モデルさんを使って撮影している人もいんじゃないか?とか、5人ぐらいは来てるかも・・・なんてハンドルを握っていたが・・・。
駐車場は一杯。
え?え?え?歩いて行くと、人、人、人。え?目当ての電柱に向かうと・・・。
2月11日、午後5時ごろ。50人ぐらいはいそう・・・すごい人気だ。萎えた・・・。
我が大本営は1~2枚撮って「転進」することを決意し、命令が下達されたので撤退。
撤退途中の道、前を歩いていたカップルに地元のおじさんたちが声をかけていた。
「なぁーに、もーぅ帰るんか?これから真っ赤に焼けるっぺや!まだかぇーることねぇ!どこから来たんだぁ?」
「(県外)です」
「なーぁに!それなら尚更だっぺや!ほれ、ほれ、モドレェ!」
千葉弁って初めて聞いた感じ。
苦笑いしたカップルは拉致られ、Uターンを始めた。
おじさんと目があった。案の定、私に声をかけてきた。
「ほれ!(お前も)いくぞぉ!」と三脚を担いだその表情からは強い意志を感じざるをえなかったが、「"くづま"に行きます。」と言うと、「お!?おお。おお。」と頷いてくれたのでそのまま後にした。
カップルは・・・おじさん3人組に両脇を固められ、夕日の彼方へ消えていった。
急いでとなりの久津間海岸へ。数人しかいなかった・・・。
空はマジックアワー。急いで予備に持ってきたエルマー9cm f4を取り出し、ねじ込む。
沈みゆく太陽と監視小屋と富士山。
もともと、この監視小屋はアサリなどの密漁を監視するための小屋でその監視小屋に電気を送るために海中に電柱が建てられているのだとか。
初めてα7Sでエルマー9cmを覗いたが、そのシャープさに驚いた。
ズマロン、ヘクトール2.8cmは結構シャープだけれど、深度が深いのでピントが見えづらいと感じていたが、エルマーはかなりシャープだと思った。
カメラを持った方、三脚を立てている方。
なぜか、三脚のカメラは「かちゃん、かちゃん」と勝手にシャッターが切れていて、人が誰もいない。何が起きているのかわからない・・・・。
シルエットください
私が夕陽と電柱を入れて・・・と立ったら、後ろに気配を感じたので振り向いたら、若い男性がカメラを構えていたので「すみません」と譲ろうとしたら、「いえいえ!そのままで!そのままで大丈夫です!」と少し興奮気味に言われたので撮影を続けることにしたら、続けて「むしろ、シルエットください。シルエット。」パシャ!「ああ、いいです!いいです!」「かっこいい!うぉー。」パシャ、パシャ、パシャ!
悪い気はしないわ・・・。
私はこの人に騙されそうだ。この人についていってもいいと思った。いろいろ捧げてもいいと思った。
邪念を振り払って撮影に専念した。スナップキッズでも一枚撮っておいた。写っているんだろうか。
興奮してきたのでモノクロフィルムでも撮っておこうとニコンFを出した。
焦ってフードを落とす。カラーンカランカランカラン!響き渡る、金属音。レストランで皿を落としたウェトレスのようにごめんなさいとつぶやく。
露出計を出して、露出を計るとISO100でf2.8、1/125ぐらいだったので、それを中心に絞りを変えて撮った。
陽が完全に暮れると、辺りは一気に暗くなり、急激に寒さが増してきた。
手がかじかみ、耳は痛い。
レンズをヘクトール2.8cmに戻す。ああ、めんどくさい。
シーバス狙いなのか釣り人たちがウェーダーを履いて海の中を歩いて行った。
ひぇー。寒そう。
あんな先に行ってしまった。おお、右のカメラはdp2 Quattroではないか!?
月も出てきた。
鳥居と富士山。完全に陽が落ちて闇に包まれる。いやぁ、疲れたけれど、面白かった。
あの夕暮れのテンションはレンタルビデオ屋のAVコーナーのような一体感があった。
みなが同じ目的で動いているあの躍動感。とても紳士的な態度。よかった。
帰り、トイレついでにミニストップのコーヒーを飲んだが薄い。
コンビニコーヒーはセブンイレブンの方が苦味、香りが強くてわかりやすい。次点でファミリーマートとローソンかな。
味の違いはよくわからない。なぜか帰り道にコンビニコーヒー(アイスLサイズ)が飲みたくなる最近。自分で作ってポットに入れて持って行こうかな。
この時のスナップキッズで撮った記事
どんな豆がいいんだろう。深煎りかな。
このセット大活躍。
新舞子海水浴場
久津間海岸