写真を撮っていると物を見る目が変わったと意識させられる時がある。
花を見ても奇麗だなーというだけでなく、花びらやその色、形をよく見るようになる。
見る事と観察する事の違いは何だろうか?
Georgie R
観察すると言う事
"'You see, but you do not observe. The distinction is clear."
「君は見ているが観察はしていない、その違いは明白だ。」
シャーロック・ホームズがワトソンに言った台詞。
観察と見る事の違いについてホームズは簡潔に述べる。
ホームズは「家の階段を見たことはあるか?」と尋ねる。
ワトソンは「もちろん何百回と見た事ある」と答えるが、
ホームズは「それではその階段は何段あるか?」と改めて尋ねると、
ワトソンは答えられないと言う話。
階段。下から。
なるほどと思った。
人は見ているようで見ていない。
螺旋階段。上から。
人はモノを自分に都合のいいようにしか見ない。
物事に対して懐疑的になる、批判的になること。
モノを疑う、自分を疑うこと。
漫然と撮りたいように撮った結果、撮れた写真の意図が伝わらない事が多々あると思う。
階段の写真を撮る時に階段の数を数える必要があるかどうかは別として、
撮影する時に見る事と観察の違いを意識してもいいのではないか。
デジタルになってからとりあえず撮りまくって、
後で消せばいいと言うことあると思うが、
撮ってからそうかこんな感じだったのかと理解して要らない物を消す作業をするなら、
撮る時からじっくり観察して気づきを得てから撮った方がもしかすると結果的に枚数を少なくすると、
打率のいい、効率よくいい写真が撮れるかもしれない。
まずは観察。
フィルムはもちろん、デジタルだからこそ慎重に撮ってみる。
階段。いち、に、さん、し・・・。見えない。
直感だけでなく、じっくりと。
気づかなかった事に気づくかも?
観察かぁ。
まずは手始めに毎日使っている、最寄り駅の階段を数えようか。
いち、に、さん、し、ご。
怪しい。
よく見る。
やっぱりカールツァイスも出しているのか。
あ、ウチにも双眼鏡あるぞ。父の形見だが父は何を観察していたのか・・・。
え?こんなのあるんだ・・・。ど、どんなものなんだろう。(興味津々)