もう年末かと、毎年憂鬱になる流行語大賞。
で、はてなのお題が「私の流行語大賞」らしいので、早速。
パッと思いついたのが、
「ノンコート」
「エクサクタ」
「α7」
「アダプター」
「非Ai」
「三枚玉」
こんな感じか。
「ノンコート」
1937年のシュナイダー製、ライツ・クセノン5cm f1.5。ガラスの塊。
言わずもがな、コーティングがないレンズ。戦前のレンズはほとんどがノンコート。
戦前という響きにロマンを感じるね。
ひと時代前って感じ。
最近、やけにこだわるようになった。
今や「多層膜=マルチコート」が当たり前だけれど、単層コーティングの時代もあった。
例えばT*が多層膜でTが単層。
現代のレンズ。ヤシコン・プラナー、50mm f1.7。
コーティングに関しては私見ではあるけれど、必ずしも必要とは思っていない。
コーティング有無にかかわらず、逆光で撮らなようにしている。
だって、ゴースト、フレアをうまく使いこなせないから。
コーティングなしの方が買う時に気が楽。
レンズ焼けとかは仕方ないけれど、コーティングがあると「剥がれ」が気になったりする。
剥がれがあるだけで値段も安くなる。それでも写りにほとんど影響がない。
あとはモノクロがほとんどだから。(もちろんモノクロでもコーティングは写りに影響するが)
コーティング無しのレンズでカラーを撮るとおもしろい。
ノンコートレンズでフレア、ゴーストをコントロールして撮れた時の面白さは趣味として最高だと思う。
どうしてもノンコートである必要はないがノンコートのレンズが好き。
写ルンですのレンズもノンコート・・・だよね・・・
FUJIFILM レンズ付フイルム フジカラー 写ルンです シンプルエース 27枚撮り LF S-ACE-N FL 27SH 1
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プラスチック2枚玉だって!
「エクサクタ」
1938年 Meyer Görlitz Primoplan 5.8cm f1.9 (エクサクタ)
このぐるぐる。たまりません。
エキザクタ、エキサクタ、いろいろ言うようだけれど、エクサクタが正しいらしい。
今までM42マウント、ライカ(L)マウントなどいろいろ使ってきたが、ついに私もエクサクタマウントに手を出した。
アンジェニュー、メイヤー、トプコン、ツァイス、etc...
こんな素晴らしいメーカーのレンズがM42マウントよりも安く買えるなんて!
「M42、Lマウントより安い」と言う理由だけで手を伸ばしている。
それでも「それなり」にするのに・・・
M42に手を出した時には「ああ、ついに・・・ここまで来たか」と思ったものだが、
ライカレンズに行った時は何にも考えなかった。というか、ライカを使いたかったので必要だった。(言い訳)
中古ライカは狂気の世界だった。
その後は穏やかになったのかと思っていたら、突如降って湧いたエクサクタマウント。
突如降って湧いたと言っても、それなりに理由はあって・・・それは・・・
「α7(S)」
これである。ソニーが出した、α7(S)。
2013年に発売されて以来、チラッチラッと見ていたが、我慢ならず、2014年末に中古で買った。
私の中だけであるが2015年中頃から急激に芽吹いてきた。
最近、中古で8万を切ってきた。かなりオススメ。
α7Rもあるけれど、個人的には全く必要なし。
「アダプター遊び」に高画素、ローパスフィルターレスとかいらない。
純正レンズでがっちり写真を撮りたい人向けだと思う。
結局、α7Sに買い換えたのはα7の2400万画素は必要ないし、データも重くなるのを嫌ったのと、何よりも広角レンズの色被りを減らしたかったから。
色被りをもっと減らすならα7RII。裏面照射CMOSのお陰でほとんどないらしい。
でも、「α7II」と言う手振れ補正付きも捨て難い。案外、α7を使っていて目立ったのは油断して手ぶれを起こしていることだった。2400万画素だと結構目立つ。
α7シリーズは未だ、純正レンズを買ったことがない。
借り物で55mm f1.8を使ってみたが、やっぱりアダプターで遊びたいと思った。
SONY 単焦点レンズ Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA フルサイズ対応
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あえて、買うなら一番安い、28mm f2でいいかな。
しかし、これからも買うことはないかもしれない。
それは・・・
「アダプター」
エクサクターEマウントアダプター
これである。もう、私にとってはα7とセットと言っていい。
はっきり言って「つけられないレンズはない」と思えるほど、様々なアダプターが出ている。
M42マウントは当然、旧コンタックスマウントもつけられる。
このアダプターのお陰でレンズが高騰中。
まだ値上がりが抑えられている、旧コンタックスマウントとかは今のうちだな。
M42、Lマウントとかはほとんどが高騰してしまった。
アダプターの中で買ってよかったなと思うのは、コシナが出している、「VM E-Close Focus Adapter」これはいい。
最初の頃はフォーカスリングが渋かったが使っているうちにスムースになった。
COSINA フォクトレンダー VM-E Close Focus Adapter 631908
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安心の日本製。壊れても直してもらえる。
70cmしか寄れないライカレンズも約半分の30cmぐらいまで寄れる。
しかし、ものによってはフィルムカメラよりアダプターの方が高いというのも凄いな。
とはいえ、アダプター万歳。
「非Ai」
NIKKOR-S Auto 55mm f1.2。"Nippon Kougaku"銘が泣ける。
「Aiに非ずんば人に非ず」みたいなフレーズ。
漢文は好きでした。
何のこっちゃという感じだが、ニコンレンズの「非Aiレンズ」ということ。
Nikon|知られざるニコンの歴史|AI方式と絞り連動の変遷
絞り設定が楽になりましたということらしい。
私はメカのことはさっぱりわからないが、「非Ai」と言うだけで1万ぐらい安くなるイメージを持っている。
最近、ニコンFにはまりつつあるので、どんどん非Aiレンズが欲しくなっている。
使っているニコンのカメラがFしかないのでAiだろうと非Aiだろうと関係がない。
・・・
あれ?「Aiレンズ」って「F」につけられるの?物理的にはつきそうだけれど。
非Aiの頃の古いレンズが好き。
現行のレンズはあんまり好きじゃない。
金属のピントリングでグリグリしたい。
絞りリングをガチャガチャしたい。
ポヤポヤの写りが好き。
GXR用に「Fマウント-Mマウントアダプター」を持っているのでこれで先に挙げた、コシナのVM-E Close Focus Adapterをα7に使うと、24mm f2.8などは最短30cmからさらに寄れる・・・。
とりあえず、すべてMマウントに変換してしまうと楽しくなる。
「三枚玉」
今度、熱く書いてみたい。
トリプレット、三枚玉とか呼ばれる、レンズ構成のこと。
File:Triplet.jpg - Wikimedia Commons
最近のレンズは15枚とか使われている。
Art | 20mm F1.4 DG HSM | SIGMA GLOBAL VISION
この20mm f1.4などは11群15枚だ。
すごい。
SIGMA 短焦点広角レンズ Art 20mm F1.4 DG HSM キヤノン用 フルサイズ対応
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これが11万強なんて安いと思わないか?
これでポートレイトなんてカッコ良さそう。
レンズ枚数が多いほど良く写るのだ。
しかし!
ここ最近、私はレンズ構成の最小単位は三枚だ!と言ってはばからなくなった。
(本当は1枚だけれど・・・)
三枚玉、トリオター。あー、ローライコードも直さないと。
レンズを、ガラスを20mm f1.4の1/5しか使わないで写真を撮る。何てロマンなんだ。
トリオター、トリオプラン、トリプレットと夜な夜な呟いている。
宮崎光学の宮崎さんなんてトリプレットの35mm、28mm、24mm、21mmまで作ってしまったぞ。信じられん。
今週のお題「私の流行語大賞」
あ、お題、終わってた・・・。