オールドレンズが好き。
今回は完全に沼ってる、ライカレンズ編。
私の中でのライカオールドレンズの定義は戦前のレンズ。
1930年~40年代のレンズ。1970年とか1980年代だと結構新しいレンズのイメージ。
1920年代とか面白そうだなぁとさえ思う。
1800年代に行ったら帰ってこれない気がする。
戦前と戦後
Elmar 5cm f3.5
基本の一本。このレンズにどれだけ教えられたか。
私のエルマーはコーティング無し、ニッケル鏡胴の1933年製。
石川光陽の写真を見て、これ一本でここまで撮れるのかといたく感心した。
本当に過不足なく、十分よく写る。
これ一本でも十分だと思わせるが、絶対にそうはいかないのが悲しいところ。
Hektor 5cm f2.5
1933年製を使っている。これも好き。少し変化球を求めるときに使ってる。
絞ればキリキリ写るのはエルマーもヘクトールも当たり前で少し絞ったあたりが面白い。
開放はどうしても使わないといけないときに使う。
以前は開放バカだったけれど撮っているうちにできれば少し絞ったあたりが面白いと思えてきた。
Summar 5cm f2
1934年製。独特の写りをする。
絞っても固くならないのでドピーカンから夜まで使い倒してる。
開放はダメね。グルングルンぼけになってしまって、私にはまだ使いこなせない。
f4あたりにおいしいところがある気がする。
時々ズミクロンも危うしというような写りをするので手放せない。
Xenon 5cm f1.5
1937年製。ノンコート。
1930年代トップのハイスピードレンズ。
ツァイスのゾナーに対抗するために自分では作れないからといってシュナイダーに作ってもらったシュナイダー製レンズ。
ズマリットより好きね。
もちろん、開放は時々しかちゃんと写らない。
でも、一絞り、二絞りでおいしい。
Hektor 2.8cm f6.3
ノンコーティングの小さいレンズ。新し目の1940年製。
開放f6.3。暗いですか?暗いですね。
逆光になると途端にフレアとゴーストの嵐。
しかし、少し陽の加減を読んで下に向けるだけでこんなにシャープに写る。
周辺光量落ちは致し方なし。好物なのでよい。
Hektor 7.3cm f1.9
これも好き。1938年製。ノンコート。
73mmと言う意味不明な画角だけれど、写りは唯一無比。
開けてよし、絞ってよし。すきすきだいすき。
Elmar 9cm f4
1939年製。ノンコート。
なんでも来い。私はエルマー。そんな感じのレンズ。
これで写らないものはもう諦める。
軽いので抑えの一本で持っていっても負担にならない。
抑えで持っていってもそういうレンズってほとんど使うことないけれど。
最初からエルマー 9cm一本だけにした方がいい。
Hektor 13.5cm f4.5
1936年製。ノンコート。
大口径開放戦線の方々には睨まれそうな開放値だけれど、素晴らしい。
このレンズは素晴らしい。
多分手持ちのライカレンズで一番良く写る気がする。
時々しか使わないけれど、それでもいいレンズ。
使うときは重いのでこれ一本しか持ち歩かない。
135mm、一本でもなんとかなる。
沼、沼、言うけれど、そんなに辛くないよ。
結構、泳げるよ。気持ちいいよ。
以下、バイブル。