老舗中古カメラ屋での買い方

今はオールドレンズをアダプターで使いたい人もいるだろうから中古カメラ屋さんにいく可能性もあると思う。特に老舗の中古カメラ屋さんって銀座とかに一杯あるけれど入りづらくない?私も最初は本当に敷居が高かった。なんだか常連さんが一杯じゃないか?自分なんか相手してもらえないんじゃないか?って。

でも案外そうでも無いよ、普通に相手してくれるし、買い物もそんなにしにくい所じゃないけれど、買い方はあると思うので私なりに書いてみる。

最初のきっかけは物欲だけれど

最初はあのカメラ、レンズが欲しいけれどどうも中古カメラ屋しかないよ、どうしようと思う。やっぱりいざ入ってみるといきなり店員さんと常連さんが話し込んでいたりする。でもカメラとかレンズを見ていてもいらっしゃいませ〜以外は全く無視してくれるから気楽。

「何かお探しですか?」と聞かれたら、「フィルムカメラを始めたいんです。」と言えば話が始まる。

一眼レフ?レンジファインダー?とか。レンズはどんなのがホシイの?とか。中には常連さんもこれがいいとか加わって来るかもしれないがこれは無視していい。

ある程度出してもらっても別に買わなくてもいい

ある程度、店員さん任せて選んでもらって分からない所はどんどん聞く。

で、うーんと悩む。この時にすぱっと決まれば良いかも知れないが中古カメラ、レンズは一期一会であるが、しかし別のお店にもあるかも知れない。悩んだら、「うーん、ちょっと他のお店も見てきます。」でいい。ここで「ここまで相談に乗ってくださったのにほんとスミマセン」と一言、言うだけで「いえいえ、ゆっくり見た方が良いですよ。またお願いします。」と送り出してくれる。「取り置きしておきますか?」と聞かれたら負担になるようだったら断った方がいい。

 他のカメラ屋も見る

他のカメラ屋さんでも同様に見てみる。もしくは掘り出し物が無いか探す。前のお店と比べていいのがあれば買うといいし、無ければ無理せず上記同様に退店してもいい。2~3店回って、やっぱり最初のお店がいいかなと思えれば、「戻ってきました〜」と言えば向こうも嫌な顔はしない。

「もう一度見せて頂けますか?」と言えば問題ない。「はいはい、いいですよー」

それで納得できれば買えばいいし、やっぱりダメだなと思えば、「ちょっと一晩悩みます」「ここまでしてくださってありがとうございました」と言えばOK。笑って送り出してくれる。 

ただし仲良くなり過ぎないように

仲良くなりすぎると正当なクレームを付けづらくなる。なんだか言いづらいなって。私は一線引くようにしている。あんまり入り浸って仲良くなり過ぎると客とお店の関係性が崩れるとお互い辛い。

車がいい例。友人の紹介で安く買えると思って買ったが、友人の手前ちょっとしたクレームが付けづらくなる。最悪、車に不満が溜まり手放す事になる。

カメラも高価な物だ。そこは一線引いた方がいい。「毎度どうも」じゃなくて「いつもありがとうございます」ぐらいの関係。 

相手も人間だからありがとうと言おう

いつも商売で言われる事だけれど「お客様は神様」なんてのは嘘。相手も人間だから。ちゃんと見定めてる。カネ持っているかどうかより、人としてどうか。つき合いづらい感じだとそれなりの対応になってしまう。

結局は人と人の買い物だから。その店員さんと気が合うか、信頼できるか。幾らお店が老舗で有名であってもあなたに合わないお店もある。無理して買う必要は無いが、店員さんも人間だ。気持ちよく買い物が出来るようにこちらからも努力、マナーはあってもいい。こちらから店員さんといい関係性を保てる姿勢をとった方が得。お客なのになんでそんな事気にしないといけないんだって言う人ほどもめやすい。そしてストレスを溜める。

「ありがとう(ございます)」の一言がお互いの気分を良くする。

そう言えば「いえいえいいんですよ。」となるし、お互い様だ。今後の付き合いも考えれば得だ。お互い気持ちよくなれば値引き交渉だってしやすい。一言のお陰で安く買えて更に故障した時もちょっとした事なら「いいですよ、保証外ですけどサービスでやっておきます」って言われるような関係になれる。

その時も「スミマセンね、助かります。」の一言でいい。「やっといてよ」では店員さんも「保証外なので・・・」の一点張りになってしまう。

気持ちよく買いたいよね。こちらからも一言「ありがとう(ございます)」と言おう。

一杯カメラがある中古カメラ屋さんは覗くと面白いよ。