キットズームレンズしか使った事が無い人の単焦点レンズの選び方

2019年 2月16日 更新

単焦点レンズが好き。

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キットズームレンズで事足りるかもしれないが、思い切って単焦点レンズにしてみると写真が変わるかも。

今までキットズームしか使った事無いと言う人の単焦点レンズは何がいいのか。

ズームリングを固定するのはダメ

よく使われている手法だが、一度ズームリングを固定してみると言う方法。

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これで単焦点レンズの練習となると言うやつ。

そう「練習」だ。

「本気」じゃない。

お手軽すぎる。

またズームに戻ればいいやって、逃げ道がある。追い込め。

だって、単焦点レンズ欲しいでしょ?

ニゲチャダメ。

潔くズームレンズを外して単焦点レンズを買おう。

とりあえず、一番高い50mmを買っておく。

買ってから後悔、買わずに後悔どっちがいい?

これは私のカメラに置ける座右の銘でもある。

「単焦点」

この響きを味わうといい。

「単純」の「単」である。

あの人は単純なんだ=純粋な人なんだとモテるようになる。

バカにされているとか思わない。

そして「単焦点しか使えないんですよー」は写真を趣味にしている人が言ってみたい言葉ランキング一位。

「ズームはよくわからなくて。」これは二位。

単焦点の方がかっこいい、通っぽい、出来る人っぽい、写真分かっている人っぽい。お店で店員さんのおじさんに話すと「偉い」と言われる事請け合い。

何が偉いんだか分からないが、単焦点レンズを付けると今より確実にかっこ良くなる。カメラに単焦点を付けるだけでいい男、いい女になる。 

先日私はニコマートにニッコール50mmを付けてる「森ガール」を見た。ほんと声かける欲望に負ける所だった。ギリギリでこらえた。

しかし、ズームリングを固定している女の子を見たら確実に声かける。健気でいい。絶対に性格がかわいいので見た目が良ければ行くといい。

「お金がなくてー」「練習中でー」

「そっかそっか、じゃあ、俺のレンズ試してみる?」

そのためのコレクションである。外に出るときは必ず50mmを数本持ち出す事。

そしてそのまま貸すといい、それが縁で彼女が出来るかも知れない。

「今度返すときはこの公園で待ち合わせにしよう」とか。

「それともこっちの太くて長いの試してみる?」とか間違っても言わないように。

 貧相なんだから。

明るさが変わるのは許せない

私がE-PL5のキットズームで許せないのはf値が焦点距離によって変わる事だ。

交換レンズ M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R|オリンパス

42mm=84mmでf5.6!暗いレンズ嫌い!いや!

キットズームが付いて来て3000円ぐらいの差なら買うがそれ以上の差5000円とかなら要らん。

単焦点一本買った方が幸せになれる。

安めでズームレンズにすると仕方ないんだろうな。他のレンズも調べるとほとんどがf値が変わる。

もちろんf値が変わらないズームもある。

17mm-50mm f2.8とか。

SIGMA 標準ズームレンズ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM キヤノン用 APS-C専用

SIGMA 標準ズームレンズ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM キヤノン用 APS-C専用

 

良く見かける。 

Panasonic マイクロフォーサーズ用 12-35mm F2.8 標準ズーム G X VARIO ASPH. POWER O.I.S. H-HS12035

Panasonic マイクロフォーサーズ用 12-35mm F2.8 標準ズーム G X VARIO ASPH. POWER O.I.S. H-HS12035

 

 いいじゃん、欲しい。 

 え?なにこれ、いいじゃん。すっごい欲しい。

こういうのを「f2.8通し」と言うらしい。やっぱり12mm単焦点と25mm単焦点を買った方がいい。

だって、ガチャガチャしたいから。

当たり前だが単焦点なら開放値が変わる事は無い。最短だろうと無限だろうとf1.4はf1.4だ。

ズームして50mmのところでAモードで撮っている時にf5.6になった時、ああここでもf2.8だったらなって思った事ない?

そう思ったことがあるなら速攻単焦点だ。 

好きなモノを買う

さて、本題。やっとか。

まず一本なら好きなモノをどうぞ。 

この世に不正解は無い。 

好きな写真が28mmで撮っていたから28mmがいい。正解。

好きなブロガーの写真が35mmだった。買おう。正解。

「Dカフェ日記」で勧めてたからシグマの30mmf1.4がいい。買おう。正解。

なんてったって始めの単焦点は50mmでしょ。買おう。正解!

あの人75mm使ってた!いいな!買おう!正解!

好きな写真家が使っているから。正解。

個人的な感覚では28mmは広すぎる。ほんと難しい画角だと思う。私はGRDでモノにならなかった。

GRDで撮った写真を見てキャパは私にこう言いました、 

"If your pictures aren't good enough, you aren't close enough."

意訳:もっと寄れよバカ。

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GRD Jun 2007 「あと三歩寄れ」
 

広角で寄ると熱い。報道写真とかで広角が使われるのも分かる気がする。ぐわっと寄って、バシバシ撮る感じ。

望遠で撮ると違和感ある。あ、望遠だなって。 

望遠と言えば、ある本でプロの写真家がベトナムのアオザイを着た女性を撮っていた。

いい写真が撮れたと書いてあったが、私にとっては全然良くなかった。

女性だけにピントが行っていて他は凄いボケている。すっごいミシって詰まってる。狭い。

良く読むと300mmで撮ったとあった。酷い。機会があったら300mmを覗いてみるといい。あ、これ使ってスナップしたら盗撮だなって思うから。

人を街中で撮る時に、28mmでバッと寄って撮ると、その場でもめるか、この人気持ち悪いってなる。

遠くから気づかれないように撮ると気づかれたとき絶対に通報される。

どっちがいい? 

35mmは自然だけれど多くのものが入り過ぎる。構図が整理できないなら一歩寄るしかない。その勇気があるか?

35mmを私は「ファミリー画角」だと思ってる。単焦点コンパクトカメラで50mmは無い。

35mmばかりだ。広い方で28mm。これは35mm(28mm)と言う画角が一歩、二歩と「寄れる関係性」がある家族にカメラを向ける事が出来る事を示していると思う。 

「50mmは標準」っていうけれど誰が決めたんだと噛み付く。

うーん、これは多分ライカだろうな。A型についていたのがエルマー5cm f3.5だったからだろう。

コダックもレチナで5cm f3.5 使ってるし。

これで始めても不自由さに困るだろう。しかし「これしか使った事が無い」と言う人は全く困らないだろう。

私の知っている女性でバルナックライカIIIaとズマール5cm f2しか使わない人がいる。

聞くと始めにこれを使って他のを使った事が無いから全く困らない。他のは使いこなす自信が無いと言う。

しっかりいい写真を残している。すげーって思うね。

デジタルカメラのきれいなEVFに慣れてからバルナックライカでピント合わせをしてみるといい、私なんて「これで撮れるんですか?」ってお店で聞いたぐらいだから。

店員さん、苦笑い。 

結局、人間あるモノでなんとかするんだよね。

28mmなら三歩寄るし。

35mmなら二歩寄るし。

50mmなら寄って引くし。

75mmなら一歩引くし。APS-Cで50mm付けるとこれ。 

こう書くと50mm楽しそうだね。

楽しい!と思えるモノで撮る

「いい写真」を撮るのはとても難しい。「きれいな写真」を撮るのは「いい写真」を撮るより楽だ。

きれいな写真はピント、露出、構図を学べばそこそこ撮れると思う。

それも「いい写真」かも知れないが。 

しかし、私はカレンダーのような写真は撮りたくない。(もちろんカレンダーに採用されるのはすごいこと。)

いい写真が撮りたい。個性のある写真が撮りたい。だって、趣味なんだもん!

いい写真はセンスがモノを言うと思うがこれは別の機会に書く。

50mmレンズ一本で外に出てみよう。ほんと困るから。

GRDの28mmから私の初めての単焦点はニッコールの45mmだった。

Ai Nikkor 45mm F2.8P (ブラック・シルバー) - マニュアルフォーカスニッコールレンズ | ニコンイメージング

選んだ理由はFM3aにセットで付いて来たから。「パンケーキ」って響きが良かったから。

レンズの善し悪しなんてさっぱり分からなかった。今始めてテッサータイプだと言う事を知った。

ただ、ただ、狭かった。ほんと全然撮れないの。超困った。未だに思い出す。あのビルが入らなかったなって。GRDなら入るのにって。 

で、すぐに手放した。だってつまらないんだもん、困るんだもん。

45mmが思いの外高く下取りが出来たので、何を思ったのかもっと狭いツァイスのZFプラナー50mm f1.4買った。

理由はツァイスだから。ツァイスを使いたかったから。50mmと言うのは理由ではなかった。

Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ブラック ZF.2 (ニコンCPU内蔵マウント対応)PLANART1.4/50BKZF2

Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ブラック ZF.2 (ニコンCPU内蔵マウント対応)PLANART1.4/50BKZF2

 

これ、すっごいボケるのね。ボケサイコーって思った。

真っ昼間にISO100でf1.4開放、1/4000なんて切ってた。前も後ろもボケて真ん中だけピントが来てる写真ばかり。

プリントを見ると自分でも何が撮りたかったの?ってがっかりした。何このレンズ、ボケばっかり!使えねーってレンズのせいにした。

がっかりして手放した。酷い。

で、丁度ライカと出会ってしまって50mmが基本とお店に教わり、中古のM6とこれも中古でズミクロン50mmでずっと撮ってた。

ライカを使っている事が楽しくて楽しくて、うれしくてうれしくて。 

これが良かった。楽しいカメラで撮る事が困る事を上回った。

その後は物欲にハマりあれやこれや手を出して困った。

全然撮れないって。

また楽しそうなレンズを探すのだ。

結局物欲からは開放されない。

一杯使うといい。それが個性になる。あの人一杯使ってるって。

レンズの数なら負けないって。高いレンズなら負けないとか。

写真はとかく撮れたもの結果が言われるけれど、もっと自由に楽しんでいいと思う。

ストイックに50mm一本でもいい、それが楽しいなら。

ちょっと高くても欲しいレンズを買った方がいい。楽しく撮れるし結果的にいい写真になると思う。

初めだから安いレンズでいいかとか値段も重要だけれど、絶対に高い方も欲しくなるから最初から高い方を買った方がいい。その後に安いのも欲しくなるけれど。 

私?欲しいレンズ買ったけれど、いい写真撮れないなー。

がんばろう。 

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135mmレンズ1本で1日を過ごしてきた。